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● 消えゆくアマチュア天文家 ☆1 [天文宇宙・望遠鏡カメラ全般]

● 科学技術立国の衰退、1980~ ☆1
https://hajimechan01.blog.ss-blog.jp/2021-06-05

・・の続きです。

昭和時代(1970-1980年代)日本は、科学技術立国と呼ばれていました。

科学技術の衰退は、当然に経済・GDPの低下となります。
1995 → 2020 世界シェアの予測値は1/3程度。激減です。※1

GDPの低下率は、世界ワースト・NO1 ★ です。
国民の平均的な科学技術リテラシー(基礎的素養)も低下しました。



天文・宇宙界(特にアマチュア天文界)も
昭和後期 (1970-1980年代) 大きく盛り上がりました。

多くの天文家が誕生し、多くの業績を残しました。
新天体発見のような派手な活動から、地道な天体観測活動
天文計算、望遠鏡等の光学設計 etc

様々な分野で、そのスペシャリスト天文家が
活躍されていました。



しかしながら、年月は過ぎ・・
1970-1990 年代に活躍された、沢山のベテラン天文家。

2022・現在、その多くが引退・活動停止となりました。


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天文宇宙界、各派盛衰 ☆★

観測(写真)派
理論(計算)派
装置(自作)派
-
眼視観望派
鑑賞写真派
初心者

大まかに、天文宇宙系・6派のカテゴリーに分類し、
その盛衰をグラフ化してみました。



上3つ、ハイアマ領域+は、2000年代以降
大きく衰退しています。

(プロの天文・宇宙開発分野は、マイペースで進んでいます)

すなわち、ベテラン天文家の引退・活動停止後に、
若い人材が出でこない現状があります。

また、天文人口の高齢化に伴い、眼視観望派も序々に
減少しつつあります。



下2つは、相変わらず盛況です。

鑑賞写真派、初心者

特に、鑑賞写真派
各 blog・twitter 等は、派手派手なエンタメ合成天体画像
で埋め尽くされている状態です。


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日本アマチュア天文史(+ 続)

2冊の本が、恒星社から発売されていました。
日本アマチュア天文史編纂会、そのメンバーは極めて豪華。

望遠鏡に関しては、当時の東京天文台・富田氏が
執筆されていました。

アマチュア天文界
昭和時代後期(1970-1980年代)が、一番大きく盛り上がって
いたような感じです。

(備考) 恒星社・オフィシャル
http://www.kouseisha.com/



さて・・
天文分野に限らず、理工系全般に、衰退が進行中です。

例えば、電気・電子回路等
多くの専門誌等においては、難解な技術等の記事が激減し、
簡便な図説で誤魔化して? います。

学生の理系離れも継続中です。

高校物理の選択率も、あまり上がらない状態です。※2

科学全般については、やはり国家組織( 内閣府・文部科学省等 )主導で
盛り立てていく必要があるのでしょうが・・

残念ながら、観光立国推進基本法 ※3、観光立国として
衰退する道を選択した様子です。


(参考資料)

※1 内閣府、専門調査会情報等
https://www5.cao.go.jp/keizai-shimon/kaigi/special/future/sentaku/s3_2_15.html

※2 jstage 高校における物理履修状況の変遷
https://www.jstage.jst.go.jp/article/pesj/38/4/38_KJ00005896047/_pdf

※3
観光立国推進基本法(観光庁)
https://www.mlit.go.jp/kankocho/kankorikkoku/kihonhou.html

> 観光を21世紀における日本の重要な政策の柱として明確に位置付けています。



続く・・ (`・ω・´)

☆ 星の便利帳
http://hajimechan01.secret.jp/hosi.htm
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