○ スモール・システム望遠鏡、考察 ☆2 [天文宇宙・望遠鏡カメラ全般]
○ スモール・システム望遠鏡、考察 ☆1
https://hajimechan01.blog.ss-blog.jp/2021-03-21
・・の続きです。
スモール・システム、~3つの省力化 (3s)
・省時間
・省スペース
・省エネルギー
→ 機動性大・利便性大、+ 広視界撮像システム
新型・ 4枚玉レンズ ユニット
40 / 120mm (F 3.0)
鏡筒全長、約 200 mm (フード込み)
小型軽量機材、移動も楽々です。
・省時間~
空の暗い小光害地への移動は、多大な負担になりがちです。
晴れれば、精神的な満足度も高いのですが、予期せぬ天候悪化
での失敗は、精神的ダメージが大きいです。
車の燃料代 etc も、勿体無いです。
通常の可視光線( 約 400-700 nm ≒ L画像 )
・・から、R(赤色)+近赤外光( 約 640-1000 nm )に変更
する事により、都市光害の約 3/4 を キャンセルさせる事が
出来ます。(R-640 フィルター1枚で可能です)
即ち、SQM で、1.5 前後の向上となります。
(例) SQM 19.5 (class4) → 21.0 (class2) ※1 相当へ
自宅、若しくは近所での望遠鏡運用は、とても利便性が大きいです。
天候も、ギリギリまで予測が可能で、失敗率も下がります。
忘れ物があっても、直ぐに戻れます。
広視界撮像システム → 小口径、明るいF値の光学系。
天体を、点から面で捉えるイメージ。
・・高い機動性 ~スモール・システム望遠鏡。
集光力・解像力の不足も、最近の高性能CMOSのお陰で、
克服されつつあります。(現在主流の1画素サイズ ≒ 2.9 μm)
今後、1.9 μm 前後のCMOS画像センサー ※2
の高感度化に伴い、より優れた撮像環境に対応するレンズが必要と
なるでしょう。
球面収差(軸上色収差)等は、口径に比例して小さくなります。
小口径 ≒ 高解像、の理想的環境が、近い将来体現されそう
な感じです。
上記写真( NGC-4565 付近 )
R-64 フィルター組込み、4枚玉レンズ・ユニット
40 / 120mm ( F 3.0 → 4.0)
鏡筒全長、約 200 mm (フード込み)
露光1分1枚画像 (画像処理なし) リアルタイム映像
○ ZWO-224
http://www.kyoei-tokyo.jp/shopdetail/000000007489/ct979/page2/order/
SQM 19.7 前後の空で、21.2 相当の微光害地と、ほぼ同等の
写りとなっています。近赤外・電子観望
~スモール・システム望遠鏡。
都市郊外 (class4) の明るい空で、小光害地 (class2) 並み
の画像を、リアルタイムで取得出来ます。
※1
星空クラス(レベル)
http://hajimechan01.livedoor.blog/archives/8641916.html
※2
現在の暗視用CMOSカメラの多くは、2.9 μ前後ですが、
スマフォの主流となりつつある、1200万画素(4000x3000p)
1.9μ の高感度カメラも期待されます。
(備考) Pentax-Q7-10
http://www.ricoh-imaging.co.jp/japan/news/2013/20130613_3.html
続く・・ (`・ω・´)
☆ 星の便利帳
http://hajimechan01.secret.jp/hosi.htm
https://hajimechan01.blog.ss-blog.jp/2021-03-21
・・の続きです。
スモール・システム、~3つの省力化 (3s)
・省時間
・省スペース
・省エネルギー
→ 機動性大・利便性大、+ 広視界撮像システム
新型・ 4枚玉レンズ ユニット
40 / 120mm (F 3.0)
鏡筒全長、約 200 mm (フード込み)
小型軽量機材、移動も楽々です。
・省時間~
空の暗い小光害地への移動は、多大な負担になりがちです。
晴れれば、精神的な満足度も高いのですが、予期せぬ天候悪化
での失敗は、精神的ダメージが大きいです。
車の燃料代 etc も、勿体無いです。
通常の可視光線( 約 400-700 nm ≒ L画像 )
・・から、R(赤色)+近赤外光( 約 640-1000 nm )に変更
する事により、都市光害の約 3/4 を キャンセルさせる事が
出来ます。(R-640 フィルター1枚で可能です)
即ち、SQM で、1.5 前後の向上となります。
(例) SQM 19.5 (class4) → 21.0 (class2) ※1 相当へ
自宅、若しくは近所での望遠鏡運用は、とても利便性が大きいです。
天候も、ギリギリまで予測が可能で、失敗率も下がります。
忘れ物があっても、直ぐに戻れます。
広視界撮像システム → 小口径、明るいF値の光学系。
天体を、点から面で捉えるイメージ。
・・高い機動性 ~スモール・システム望遠鏡。
集光力・解像力の不足も、最近の高性能CMOSのお陰で、
克服されつつあります。(現在主流の1画素サイズ ≒ 2.9 μm)
今後、1.9 μm 前後のCMOS画像センサー ※2
の高感度化に伴い、より優れた撮像環境に対応するレンズが必要と
なるでしょう。
球面収差(軸上色収差)等は、口径に比例して小さくなります。
小口径 ≒ 高解像、の理想的環境が、近い将来体現されそう
な感じです。
上記写真( NGC-4565 付近 )
R-64 フィルター組込み、4枚玉レンズ・ユニット
40 / 120mm ( F 3.0 → 4.0)
鏡筒全長、約 200 mm (フード込み)
露光1分1枚画像 (画像処理なし) リアルタイム映像
○ ZWO-224
http://www.kyoei-tokyo.jp/shopdetail/000000007489/ct979/page2/order/
SQM 19.7 前後の空で、21.2 相当の微光害地と、ほぼ同等の
写りとなっています。近赤外・電子観望
~スモール・システム望遠鏡。
都市郊外 (class4) の明るい空で、小光害地 (class2) 並み
の画像を、リアルタイムで取得出来ます。
※1
星空クラス(レベル)
http://hajimechan01.livedoor.blog/archives/8641916.html
※2
現在の暗視用CMOSカメラの多くは、2.9 μ前後ですが、
スマフォの主流となりつつある、1200万画素(4000x3000p)
1.9μ の高感度カメラも期待されます。
(備考) Pentax-Q7-10
http://www.ricoh-imaging.co.jp/japan/news/2013/20130613_3.html
続く・・ (`・ω・´)
☆ 星の便利帳
http://hajimechan01.secret.jp/hosi.htm
○ スモール・システム望遠鏡、考察 ☆1 [天文宇宙・望遠鏡カメラ全般]
大きい事はイイ事だ ~♪
↑
平成初期バブル時代迄は、多くの世界でこの志向・思考がメジャー
でしたが。令和時代になって、いろいろと再考させられる事が
多くなった感じです。
「 望遠鏡の性能は、口径で決まる 」
・・という価値観を、一般天文ファンも追いかけるのは、
多大な労力(精神的・経済的負担)を伴います。
口径を大きくする事で、機動性が失われますから、新彗星等の
突発的現象への対応も遅れます。
(昨年のネオワイズ彗星等が、教訓になりました)
また、口径を大きくする事で、気流(シーイング)の影響も多大
となり、より多くの時間と忍耐力を必要とします。
ラージ・システムから、スモール・システムへ
最大メリットは、「運用が楽々」
・・これに尽きる感じです。
スモール・システム、~3つの省力化 (3s)
・省時間
・省スペース
・省エネルギー
→ 機動性大・利便性大、+ 広視界撮像システム ※1
省時間
→ 少ない移動時間、少ない撮影時間(準備、待機含む)
省スペース
→ 小口径、明るいF値、小型軽量架台
省エネルギー
→ 少ない精神的・肉体的負担、少ないガソリン代等
上記写真、( M-81-82 付近 )
R-64 フィルター組込み、4枚玉レンズ・ユニット
40 / 120mm (F 3.0)
鏡筒全長、約 200 mm (フード込み)
露光1分1枚画像(画像処理なし) リアルタイム映像
○ ZWO-224
http://www.kyoei-tokyo.jp/shopdetail/000000007489/ct979/page2/order/
SQM 19.5 前後の空で、21.0 相当の微光害地と、ほぼ同等の
写りとなっています。 近赤外・電子観望 ~スモール・システム望遠鏡
通常の可視光線( 約 400-700 nm )
・・から、R(赤色)+近赤外光( 約 640-1000 nm )に変更
する事により、都市光害の約 3/4 を キャンセルさせる事が
出来ます。(R-640 フィルター1枚で可能です)
即ち、SQM で、1.5 前後の向上となります。
都市郊外 (class4) の明るい空で、小光害地 (class2) ※2
並みの画像を、リアルタイムで取得出来ます。
※1
小口径、明るいF値の光学系は、そのまま広視界撮像システム
(RFS) の基礎となります。 スモール・システム望遠鏡
最近のCMOS撮像トレンドは、大口径(長焦点)・より狭い範囲
の撮像に向かっている様子?ですが、その逆も面白そうです。
また撮像システム全体も、より短時間セッティングが可能な
モノが宜しいです。
※2
星空クラス(レベル)
http://hajimechan01.livedoor.blog/archives/8641916.html
続く・・ (`・ω・´)
☆ 星の便利帳
http://hajimechan01.secret.jp/hosi.htm
↑
平成初期バブル時代迄は、多くの世界でこの志向・思考がメジャー
でしたが。令和時代になって、いろいろと再考させられる事が
多くなった感じです。
「 望遠鏡の性能は、口径で決まる 」
・・という価値観を、一般天文ファンも追いかけるのは、
多大な労力(精神的・経済的負担)を伴います。
口径を大きくする事で、機動性が失われますから、新彗星等の
突発的現象への対応も遅れます。
(昨年のネオワイズ彗星等が、教訓になりました)
また、口径を大きくする事で、気流(シーイング)の影響も多大
となり、より多くの時間と忍耐力を必要とします。
ラージ・システムから、スモール・システムへ
最大メリットは、「運用が楽々」
・・これに尽きる感じです。
スモール・システム、~3つの省力化 (3s)
・省時間
・省スペース
・省エネルギー
→ 機動性大・利便性大、+ 広視界撮像システム ※1
省時間
→ 少ない移動時間、少ない撮影時間(準備、待機含む)
省スペース
→ 小口径、明るいF値、小型軽量架台
省エネルギー
→ 少ない精神的・肉体的負担、少ないガソリン代等
上記写真、( M-81-82 付近 )
R-64 フィルター組込み、4枚玉レンズ・ユニット
40 / 120mm (F 3.0)
鏡筒全長、約 200 mm (フード込み)
露光1分1枚画像(画像処理なし) リアルタイム映像
○ ZWO-224
http://www.kyoei-tokyo.jp/shopdetail/000000007489/ct979/page2/order/
SQM 19.5 前後の空で、21.0 相当の微光害地と、ほぼ同等の
写りとなっています。 近赤外・電子観望 ~スモール・システム望遠鏡
通常の可視光線( 約 400-700 nm )
・・から、R(赤色)+近赤外光( 約 640-1000 nm )に変更
する事により、都市光害の約 3/4 を キャンセルさせる事が
出来ます。(R-640 フィルター1枚で可能です)
即ち、SQM で、1.5 前後の向上となります。
都市郊外 (class4) の明るい空で、小光害地 (class2) ※2
並みの画像を、リアルタイムで取得出来ます。
※1
小口径、明るいF値の光学系は、そのまま広視界撮像システム
(RFS) の基礎となります。 スモール・システム望遠鏡
最近のCMOS撮像トレンドは、大口径(長焦点)・より狭い範囲
の撮像に向かっている様子?ですが、その逆も面白そうです。
また撮像システム全体も、より短時間セッティングが可能な
モノが宜しいです。
※2
星空クラス(レベル)
http://hajimechan01.livedoor.blog/archives/8641916.html
続く・・ (`・ω・´)
☆ 星の便利帳
http://hajimechan01.secret.jp/hosi.htm
○ 2020~ 彗星総括 ☆2 [彗星・小惑星・超新星等]
○ 2020~ 彗星総括 ☆1
https://hajimechan01.blog.ss-blog.jp/2021-02-21
・・の続きです。
2020年は、久々に彗星の話題が多い年でした。
後半、2020F3・ネオワイズ彗星の増光は、約 10年振り?
の感動をもたらしてくれました。
2020F3・ネオワイズ彗星
http://astro.vanbuitenen.nl/comet/2020F3
当初は、20log.r 前後の急増光ペースでしたので、
核崩壊した、2019Y4・アトラス彗星を彷彿させていましたが、
その後も安定した状態で、近日点通過を迎えました。
(SOHO 画像、約1~2等級の姿が捉えられていました)
近日点通過後の光度式、 m1 ≒ 6.5 + 5log.△ + 10log.r
・・前後で推移しました。
九州北部 etc
7月は、記録的な雨模様で、ほとんど晴天が現れず
17日(金)、奇跡的な好天に恵まれ、素晴らしい姿を
捉える事が出来ました。
2020.0717
露出時間 30 秒 (固定) ISO-800
1枚 画像、画像処理は特になし。
光度、約 2.5 等級
明るい輝く彗星核 (約 2′) テイル約 10度
金色に輝く核は、天空の宝石のよう。
テイルも見事なものでした( 5cm10倍、双眼鏡 )
肉眼でも、それなりに見えていました。大関級の彗星です。 ※1
8月は、やや天候も回復。
彗星光度は低下しましたが、高度は上がったお陰で、
拡大撮影にトライする時間的余裕も生まれました。
とはいえ、晴天域を探して移動撮影する必要はありました。
機動性がカナメ(要)!
の環境で、普段から移動観測・撮像ノウハウのある観測者との差が、
如実に現れたのも、今回のネオワイズ彗星の特徴です。 ※2
(参考) アストロアーツ・投稿写真
https://www.astroarts.co.jp/photo-gallery/special/581
____________________________________________________________
※1
ここ半世紀 (1970 - 2020)
大彗星(横綱級)と呼べる明るさ・スケールで見えたのは・・
べネット彗星 (1970)
ウエスト彗星 (1976)
百武彗星 (1996)
へールボップ彗星(1997)
マクノート彗星 (2007)
5大彗星でした。
中彗星(大関級)は
コホーテク彗星 (1974)
ハレー彗星 (1986)
パンスターズ彗星(2013)
ネオワイズ彗星 (2020)
・・という感じでしょうか?
中彗星(関脇級)は、無数?にある感じです。
※2
今回のネオワイズ彗星は、悪天候+地平線に比較的近いという
悪条件の下、移動観測・撮像のノウハウ(スピード運用)技術が
問われるような環境でした。
続く・・ (`・ω・´)
☆ 星の便利帳
http://hajimechan01.secret.jp/hosi.htm
https://hajimechan01.blog.ss-blog.jp/2021-02-21
・・の続きです。
2020年は、久々に彗星の話題が多い年でした。
後半、2020F3・ネオワイズ彗星の増光は、約 10年振り?
の感動をもたらしてくれました。
2020F3・ネオワイズ彗星
http://astro.vanbuitenen.nl/comet/2020F3
当初は、20log.r 前後の急増光ペースでしたので、
核崩壊した、2019Y4・アトラス彗星を彷彿させていましたが、
その後も安定した状態で、近日点通過を迎えました。
(SOHO 画像、約1~2等級の姿が捉えられていました)
近日点通過後の光度式、 m1 ≒ 6.5 + 5log.△ + 10log.r
・・前後で推移しました。
九州北部 etc
7月は、記録的な雨模様で、ほとんど晴天が現れず
17日(金)、奇跡的な好天に恵まれ、素晴らしい姿を
捉える事が出来ました。
2020.0717
露出時間 30 秒 (固定) ISO-800
1枚 画像、画像処理は特になし。
光度、約 2.5 等級
明るい輝く彗星核 (約 2′) テイル約 10度
金色に輝く核は、天空の宝石のよう。
テイルも見事なものでした( 5cm10倍、双眼鏡 )
肉眼でも、それなりに見えていました。大関級の彗星です。 ※1
8月は、やや天候も回復。
彗星光度は低下しましたが、高度は上がったお陰で、
拡大撮影にトライする時間的余裕も生まれました。
とはいえ、晴天域を探して移動撮影する必要はありました。
機動性がカナメ(要)!
の環境で、普段から移動観測・撮像ノウハウのある観測者との差が、
如実に現れたのも、今回のネオワイズ彗星の特徴です。 ※2
(参考) アストロアーツ・投稿写真
https://www.astroarts.co.jp/photo-gallery/special/581
____________________________________________________________
※1
ここ半世紀 (1970 - 2020)
大彗星(横綱級)と呼べる明るさ・スケールで見えたのは・・
べネット彗星 (1970)
ウエスト彗星 (1976)
百武彗星 (1996)
へールボップ彗星(1997)
マクノート彗星 (2007)
5大彗星でした。
中彗星(大関級)は
コホーテク彗星 (1974)
ハレー彗星 (1986)
パンスターズ彗星(2013)
ネオワイズ彗星 (2020)
・・という感じでしょうか?
中彗星(関脇級)は、無数?にある感じです。
※2
今回のネオワイズ彗星は、悪天候+地平線に比較的近いという
悪条件の下、移動観測・撮像のノウハウ(スピード運用)技術が
問われるような環境でした。
続く・・ (`・ω・´)
☆ 星の便利帳
http://hajimechan01.secret.jp/hosi.htm