SSブログ

○ アマチュア 天体写真・博物史 ☆3 [天文宇宙・望遠鏡カメラ全般]

○ アマチュア 天体写真・博物史 ☆2
https://hajimechan01.blog.ss-blog.jp/2023-03-10
・・の続きです。

アマチュア天体趣味等において、天体写真は必要不可欠な
分野ですが、その歴史を探ると、約 90年程前に遡ります。
(1930年代)

戦後復興は、およそ1960年代~

戦後の高度成長が加速してきた頃
アマチュア天体写真も、急速に増えました。


■ 戦後・アマチュア天体写真の歴史

(昭和・概略区分)

1960-1964 → 黎明期、星野次郎氏等 ※1 活躍。白黒乾板中心。
1965-1969 → 第1次・天体写真ブーム、天文ガイド創刊。35mmカメラ。
1970-1974 → 第2次・天体写真ブーム、藤井旭氏、古田俊正氏の活躍。
1975-1984 → 撮像用望遠鏡&カメラレンズ進化、フィルム進化。
1985-1989 → 天体写真ビックバン、フィルム&望遠鏡革命 etc。  ☆★


(平成以降・概略区分)

1990-1999 → フィルム (銀塩) 全盛期、デジタル黎明期。
2000-2014 → CCD&CMOS、デジタルカメラ&画像処理進化。
2015~  → デジタル写真ビックバン、CMOS カメラ進化 etc。


バブル経済のピークだった、1989年前後、
天体写真マニアの人数も、空前のピークを迎えました。

即ち、フィルム (銀塩) 全盛期 ☆ でもありました。

水素増感 2415
高感度カラーフィルム( 1600)
ラージフォーマット( 6x7.etc)

更には、シュミット、ライト・シュミット、イプシロン、
蛍石アポクロマート etc の高性能鏡筒
タカハシ、ペンタックスの中大型赤道儀。

・・これらの登場で、クオリティの高い天体写真 ※2
が沢山生まれました。


「 天体写真論 」的な論議も、様々に行なわれました。

天文ガイド、スカイウォッチャー(星ナビ) etc においても、
最先端の情報、天体写真論 etc で、大いに賑わいました。


IMGP9411ms.jpg


天文ガイドで連載されていた、Aspect in 読者の天体写真

富田弘一郎氏+天文ガイド編集スタッフ(Ta.Yo.Gon. etc)
による、様々な天体写真技術、機材論、写真論 etc が
飛び交い、極めてリアリティの高い劇場?となっていました。

1989年前後の最先端技術は・・

微粒子カラーフィルムの水素増感
小惑星捜索における、効率的な撮像システム 
etc

当時、世界最先端の日本・アマチュア天文界を
俯瞰するような内容でした。


なお、デジタル化の波は、1990年以降となります。
(プロの天文台では、1980年代から導入) ※3


※1

1965年、天文ガイド創設においても、
星野次郎氏が大きく関わった模様です。

熊本県民天文台・会報(1997.10)において・・

アマチュアを代表する、望遠鏡・研究家の宮本幸男氏(熊本)が、
星野氏の福岡の自宅を訪ねた際に、天文ガイドの初代編集長から、
天文ファンを増やす為に、35mmカメラによる天体写真
の普及に携わった等のエピソードが残されています。

○ 熊本県民天文台 ( 1997.10 )
http://www.kcao.jp/hosikuzu/hosikuzu.html

※2

バブルの頃迄は、画像処理も少なく、
記録価値の高い観測・天体写真も多く生まれました。

それ以降は、情報が毀損されたモノが大半で、
取扱いに注意が必要です。

※3

デジタル写真黎明期においては、
天文ガイド・INTERACTIVE の記事が詳細でした。


続く・・ (`・ω・´)

☆ 星の便利帳
http://hajimechan01.secret.jp/hosi.htm

☆ はじめちゃん@望遠鏡工房 twi ★
https://twitter.com/hajimechan0001
nice!(1)  コメント(0) 
共通テーマ:学問