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○ 自作研磨 80/ 380mm ニュートン ☆2 [望遠鏡・レンズ設計研磨]

○ 自作研磨 80/ 380mm ニュートン ☆1
https://hajimechan01.blog.ss-blog.jp/2023-01-07
・・の続きです。

クラシック・ニュートン反射の復権ブーム?にあやかり
80/380 mm 短焦点タイプ ※1
複数自作研磨+鏡筒作成となりました。


IMGP8988ms.jpg


最近の自作鏡筒。
トラス構造鏡筒が増え、ミニすばるタイプの望遠鏡が
増えて来た感触です。

見かけ以上に、軽量&堅牢な構造です。

眼視+写真、両用の軽量鏡筒は、装備重量 1.3kg
(プレート、ファインダー込み)
比類無い軽さ? です。

人が乗っても、ビクともしない堅牢性もあります。


○ ニュートン・反射望遠鏡。

理論上の中心星像は常に最小点ですが、
周辺のコマは、Fの二乗に反比例して肥大する為に、
F4~5 前後が、ウェルバランスな感触です。

従来(銀塩時代)は、コマ収差問題で、F6 前後が良好でしたが・・

2000~ デジタル時代に入り
・コマ収差補正レンズ(コマコレクター、フラットナー etc)
・小面積+高解像 CMOSセンサー

・・の普及により、F4~5前後の明るいニュートン反射が、
メジャーになりつつあります。


n891-380-1126.jpg

https://hajimechan01.blog.fc2.com/blog-entry-201.html

5号ミラー 電子観望・撮像。
ファースト・テストは、秋の定番、N-891 銀河。

ZWO-IMX 224 CMOS カメラ。
ノーフィルター、直焦点、1分1枚画像(画像処理は特に無し)

気温約 10度(センサー温度、15度)
極限等級、約 15.5+ 等級。

(口径・600mm class 眼視レベル)


1/3 inch (4.8 x 3.6 mm)  小サイズCMOSとしては
それなりの精緻度?

微調整が続きます・・


○ ZWO-224
https://www.kyoei-tokyo.jp/shopdetail/000000008852/ct1365/page1/order/

○ SharpCap Captures
http://www.sharpcap.co.uk/sharpcap/downloads/

○ 国立すばる画像解析ソフト makalii
https://makalii.mtk.nao.ac.jp/index.html/


続く・・ (`・ω・´)  

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○ 自作研磨 80/ 380mm ニュートン ☆1 [望遠鏡・レンズ設計研磨]

IMGP8500ms.jpg


昨年秋より、自作研磨 80/ 380mm ニュートン反射
製作が進行中です。


研磨の順番は

粗摺り(カーボランダム、80番)

中摺り(カーボランダム、240番)

仕上摺り(エメリー、800・1500番)

鏡面研磨(セリウム+研磨パッド)
です。


研磨運動は、円を描くような動きです。 

(備考) サイエンス・チャンネル ~光学レンズ研磨
https://www.youtube.com/watch?v=ZyYQVrVXszs

自作ミラー・手磨きの場合も、ミラーガラス、盤ガラス、
定期的に逆方向に回転させ、偏心を防ぎます。


研磨時間は、1面につき30分 ~1時間前後です。
ガラスの自重、及び体重(腕の重さ)を巧く使い、
適度な圧をかけて研磨します。

研磨は、長時間に及ぶので、体力の配分が重要です。


深さの計算式は、r -((r^2-y^2) ^ 0.5)  ☆★

80/ 380 mm 反射ミラーの場合

r = 380x2 = 760
y = 2/80 = 40
760-((760^2-40^2)^0.5) ≒ 1.05 ㎜

・・となります。


研磨そのものは、放物面への修正研磨を除き
レンズとほぼ同様の工程となります。

放物面作成迄の時間は、およそ6時間位。
レンズ研磨の、約 1/4 程度の時間で済みます。

(参考)
http://hajimechan01.livedoor.blog/archives/cat_159541.html



80mm-1019fi-900.jpg


ナイフエッジテスト(フーコーテスト) 画像診断です。

ZWO-224 + 25mm CS変換レンズでの測定写真。
やや双曲面(過修正)の状態です。

鏡面研磨では、研磨パッドを使用していますが、昔ながらの
ピッチ(アスファルト+)とは、その特性がやや違います。

パッドの場合、順摺りを続けると、自然に双曲線化(過修正)
する傾向があり、注意が必要です。



80mm-test-1019fi-excel.jpg


上記、スクリーン(ゾーン)解析(Excel)です。
理想的な放物面に、やや近いのが判明します。

中心から、30-90%を基準に解析すると、前後で最大 0.1mm
以内の焦点差異に収まっています。

(光源とカード等、独立移動式で2倍の数値です。)

波面収差は、約 1/6λ(ラムダ)前後
と推定されます。


鏡周、90-100 % ダウンとなっています。
研磨痕はやや少なくなり、そこそこ滑らかな鏡面です。

詳細を見れば、鍋底的な放物面鏡です。
中央付近は、山有り。

(30-100%、1/4λ前後) 



続く・・ (`・ω・´)  

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