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○ アマチュア 天体写真・博物史 ☆4 [天文宇宙・望遠鏡カメラ全般]

○ アマチュア 天体写真・博物史 ☆3
https://hajimechan01.blog.ss-blog.jp/2023-06-25
の続きです。

1965-1969 → 第1次・天体写真ブーム

1965年(昭和40年)
天文ガイド創刊+イケヤ・セキ彗星の出現。

35mmカメラ使用のアマチュア天体写真が、
急速に普及を始めます。

しかし、1965年時点における星野写真は、
簡素な固定写真(標準&広角レンズ)が大半で、
ガイド撮影は、ごく僅かなハイ・アマチュア天文家
による秘伝的?な技術でした。

1966~1967年においても、標準&広角レンズの固定
+手動ガイドが大半で、望遠レンズを使用した
星野写真の普及は、1968年頃迄待つ事となります。


1968年
天文ガイド別冊・望遠レンズによる星野写真集

藤井旭氏の実質的な書籍デビューであり、
200mm望遠レンズ等を使用した日本国内初?の
ハイ・アマチュアによる星野写真集 ※1 
となりました。


IMGP9428ms.jpg


1969年~、古田俊正氏の活躍も始まります。

「 短焦点反射+郊外への遠征撮影 」という、
現代アマチュア天体写真家(星野)の原点が始まります。

短焦点反射、冷却カメラ etc

新たなトレンド用語として、後の爆発的なブームとなる
これらのキーワードは、天文ガイド1969年2月号が
火付けだと思われます。

1969年前後は、12㎝(F 4.2)の短焦点ニュートン反射
を使用、20~30分露出で、多くの星雲星団の撮像を
成功させました。

それ以降は、13㎝(F 5.8)+冷却カメラで
更に高い解像の星雲星団の撮像を成功させ・・
1972年、初の書籍「 星雲星団写真集 」
の刊行となります。

「 短焦点反射 」 ☆★

・・の爆発的なブームが起こります。


※1

1968年当時は、乾電池等使用の小型モータードライブ
は市販されておらず「 手動ガイド 」がほぼ唯一の、
望遠領域の遠征・星野撮影の手法でした。

200mmレンズで、ニコン8cm赤道儀を使用した、高い精度の
手動ガイドを行なった新鋭の天体写真家「 藤井旭 」氏
の名は、ここから一躍有名になります。


1971年刊行、星雲星団ガイドブックにおいては、
藤井旭氏撮影(200mm望遠レンズetc)

古田俊正氏撮影(13㎝(F 5.8)+冷却カメラ)による、
当時の最高解像レベルの星野写真。

・・等が多数掲載されています。貴重な資料です。


なお、短焦点反射の(半)自動ガイドを可能にした
小型赤道儀の開発は、タカハシが一番進んでいました。

TS式 6.5cm屈折赤道儀P型  ☆★

1972年末に発売開始、極軸望遠鏡+小型モータードライブ
当時の大ベストセラーでした。

(モーターのみは、ミザール製が安価で高性能でした)


続く・・ (`・ω・´)

☆ 星の便利帳
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