○ 楽しい電視観望・SP2 ☆ [電子観望観測(星雲星団彗星)]
電視観望(電子観望)の運用開始から、ほぼ1年
試行錯誤の末、お気楽な運用スタイル? が見えてきた感じです。
さて、月刊「星ナビ」2020年 3月号
http://www.astroarts.co.jp/article/hl/a/11077_hoshinavi
> 目の感度と口径の壁を超える 楽しい電視観望
>
> 最近、ネットや天文雑誌で目にする「電視観望」という言葉。
> パソコンやスマホに天体望遠鏡をつないで天体を観る、新しい観望の形です。
> ディスプレイが映し出した星空をみんなで観る楽しさは体験の価値あり。
> 実際に観望会で、電視観望を取り入れている協栄産業の村上さんが
> その魅力を紹介します。
33p
CELESTRON-RASA8(400mmF2)+ ZWO ASI-294MC-Pro
F2の明るさの写真鏡による撮像、30秒露出による星雲星団。
画像処理無しの1枚画像で、淡い星雲もかなりの描写となっています。
(備考) KYOEI 星ブログ
http://kyoei-tokyo-astrodivision.hatenablog.jp/entry/2019/10/27/071846
ZWO ASI-294 は、M43 (センサーサイズ 約 17.3x13mm )
ASI-224(4.8mm x 3.6mm)比3倍強、 4144x2822、約 1100万画素。
大型モニターに耐える画質です。
感度に関しては、294、224、ほぼ同一です。
(備考) SONY セミコン
https://www.sony-semicon.co.jp/products/IS/security/technology.html
電視観望に必要な最小システムは
・口径 5~8cm位の鏡筒
・小型架台
・CMOS カメラ(3万円位~)
・WIN7以上のノートパソコン(Core2 以上)
・・と、随分お手軽となっています。
電視観望を、快適に運用する秘訣?は、とにかく明るい光学系で運用する事
でしょう。F2.8 以上が理想です。ノイズ等が減少、解像度も向上します。※1
> 目の感度と口径の壁を超える
月刊「星ナビ」2020年 3月号、表紙のサブタイトルです。
リアルタイム動画で、小口径で15等級超の星を見る事が出来るのは
素晴らしいです。
(電子観望の良さは、リアルタイム性にあると思います)
ちなみに・・
眼視(11等級)ですと、メシエ天体が主になりますが、
電視(15等級)ですと、NGC天体の大部分を網羅出来ます。
4等級の違いで、観望・観測可能対象が、約 40 倍 ★ に増加します。
自分の運用・・
○ 新型・アクロマート、80 / 225㎜ (自作レンズ)
スーパーレデューサーF2.8で、極限まで明るくしての運用です。
SQM-21<
露出・30s 標準、極限等級 15.5 等級。
F5<、アンプノイズ(Amp-glow、アンプグロー)※1 の影響も増加します。
気温が高い時は、通常のノイズも増加します。
Gain-400 ※2 前後の感度が適正でしょう。
____________________________________________________________________
Gain-400-60s
Gain-400-30s
※1 アンプノイズ(Amp-glow、アンプグロー)
Gain-400、30s/60s
60s において、画面右上端の、赤いカブリがそうです。
画面全体的にも、カブリが生じます。
デジタル一眼カメラ等は、ノイズを自動減算してくれますが、
SharpCap 等は、Amp-glow がそのまま乗ってきます。
(有料? オプションにて、ダーク・ノイズ減算処理が可能の様子です)
(備考) 推奨運用ソフト、SharpCap Captures ver 3.0
https://astronomy-imaging-camera.com/software-drivers
WIN-7/10 両用
※2 備考
Gain → ISO 感度、概算表 (γ 1.0 前後)
Gain-600 ≒ 25000
Gain-500 ≒ 8000
Gain-400 ≒ 2500 ※ 2
Gain-300 ≒ 800
Gain-200 ≒ 250
Gain-100 ≒ 80
Gain- 0 ≒ 25
(概算式) Gain ≒ 200 x log10 ( ISO 感度 / 25)
続く・・ (`・ω・´)
☆ 星の便利帳
http://www002.upp.so-net.ne.jp/bob-k/hosi.htm
○ 楽しい電視観望・SP1 ☆ [電子観望観測(星雲星団彗星)]
電視観望(電子観望)、運用開始から、ほぼ1年
試行錯誤の末、お気楽な運用スタイル? が見えてきた感じです。
さて、月刊「星ナビ」2020年 3月号
http://www.astroarts.co.jp/article/hl/a/11077_hoshinavi
> 目の感度と口径の壁を超える 楽しい電視観望
>
> 最近、ネットや天文雑誌で目にする「電視観望」という言葉。
> パソコンやスマホに天体望遠鏡をつないで天体を観る、新しい観望の形です。
> ディスプレイが映し出した星空をみんなで観る楽しさは体験の価値あり。
> 実際に観望会で、電視観望を取り入れている協栄産業の村上さんが
> その魅力を紹介します。
↑
特集10Pです。半年ぶりに購入しました。星ナビ。
メジャー天文雑誌、初の特集と思われますが、これから電視観望(電子観望)
を始める人向けに、とても判りやすい解説です。
そもそも、電視観望って何?
・・という解説から始まっており、
経験者も改めて、このシステムにつき、再考出来ます。
32-33p
>「アイピースを覗いて眼で生の光を捉える」 という従来の観測から
>「CMOSカメラで星を電気信号に変えてディスプレイで見る」観測への
> 変換です。(中略) ここで「人間の眼の網膜でとらえた生の星の光じゃなく
> てもディスプレイを観てそれで本当に星空に感動できるのか?」という
> 疑問も湧くと思います。
>
> 不思議なことに実際は、そのようにして観た天体画像を、たとえば星空観望会
> に来てくれたすべての方々がリアルな生の天体の光として感じているのです。
> そしてとても感動してくれるのです。ネット上にはたくさんのすばらしい天体
> 写真がアップされているにも関わらず、です。それはたぶん「たった今、頭上
> に届いた天体の光をたまたま電視観望というデジタルの力を借りて可視化した
> もの」だと感じているからだと思います。つまりそのリアルタイム性が電視
> 観望の天体画像を直に眼視で見たかのように感じさせてくれるからです。その
> 場で本当に生の光の光を見ているかのようなライブ感があり、そのライブ感
> こそが電視観望の醍醐味なのです。
リアルタイム性 ~生の星の光を見ているかのようなライブ感 ☆
・・というのが、やはり電視観望の良さでしょう。
後日に見る、画像処理された静止画と違い、リアルタイム動画の臨場感は
やはり違います。
電子観望のメリットを挙げれば・・
・リアルタイム動画(約 1~30秒、更新) → 同時多人数の観望。
・通常の眼視比、 +4等級 (約 40倍)の集光効果。※1
・簡単な画像保存 (snapshot、静止画+動画)
・機動性が良い。
etc
口径 5~8cm、露出 30秒で、15等級超の微星をライブで見る事が
出来ますが、これは、口径50cmクラスの大口径の眼視に相当します。
口径 50cmクラスの運用は、かなりの体力・気力が必要です。
口径 5~8cmなら、小型軽量故に、機動性・操作性は抜群です。
これが、一番のメリットかもしれません。
> 目の感度と口径の壁を超える
月刊「星ナビ」2020年 3月号、表紙のサブタイトルです。
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上記写真(メシエ17・白鳥星雲)
ノートパソコンの撮像画面以外の大部分を、
自作マスクで遮光しています。
セーフモード設定もしているので、通常の1/100程度の明るさ。
眼に優しい、観望環境です。
撮像画面の明るさは、16等級/秒、前後 (都心部の星空に相当 ※)
コード1本、シンプル運用です。
○ ZWO-224
http://www.kyoei-tokyo.jp/shopdetail/000000007489/ct979/page2/
税込、3万円強。カラー、非冷却モデル。
○ ソニーIMX 224、対角 6.1 mm (1/3型) センサー
https://www.sony.co.jp/SonyInfo/News/Press/201410/14-106/
1305 (H) × 977 (V) 約 130万 画素
センサーサイズ、4.8mm x 3.6mm (1pic. 3.75μm)
小さな素子ですが、ノイズが少なく良好な画質です。
80 /225mm (F 2.8) 新型アクロマート
新型・スーパーレデューサーで、極限まで短焦点になっています。
( F 8.0 → 2.8 )
SQM-21<
露出・30s 標準、極限等級 15.5 等級。
SQM-19+-
露出・1~8s、極限等級 13~14 等級。
続く・・ (`・ω・´) ( 次回予定、 楽しい電視観望・SP2 ☆ )
☆ 星の便利帳
http://www002.upp.so-net.ne.jp/bob-k/hosi.htm
○ 2020、標準・フォトビジュアル鏡筒 ☆1 [望遠鏡・レンズ設計研磨]
望遠鏡の性能とは・・
光学性能 → 眼視・写真共にシャープ
機動性能 → 小型軽量(F値が小さめ)
の2点に、集約されると思われます。
近年は、撮像素子CMOSの高性能化に伴い、小口径でも、
従来の大口径に近いレベルの極限等級、分解能(解像度)が出る
ようになりました。
スモール・システム ~ マルチ高性能機(フォト・ビジュアル ※) ☆★。
FA-76(仮称) 570 mm (F 7.5)
2枚玉・蛍石アポクロマート、低コスト設計。
ほぼメンテナンスフリー。
標準レデューサ装着 re 0.79 → 450 mm (F 5.9)
35フル対応 (Φ40 mm)
まず気になる、写真性能。
専用フラットナーの使用で・・
視野中心 ~周辺、イメージサークル Φ40 mm、15μm以内
(周辺光量、95%<)
(FSQ-106 ED 超のシャープネス)
(備考) FSQ-106 ED
https://starbase.hatenablog.jp/entry/2018/11/13/190335
眼視性能。
1.25 inch 天頂プリズム使用で、最適化。
ストレールレシオ、約 95%。
CdeF 4線色消し設計。TOA に近いレベルです。
常用倍率は
火星、月、近接重星 → 170 ~220 倍
木星、土星 → 140 ~170 倍
(アイピース、2.5mm ~ 4.0mm etc)
小口径のアドバンテージを、特に生かせる観望対象は、やはり重星でしょう。
美しいジフラクション・リング etc を堪能出来ます。
月面等においても、ハイシャープ&ハイコントラストな像質を楽しめます。
________________________________________________________
※ フォト・ビジュアル
→ 写真・眼視、両用光学系。
口径75~105mm 前後。短焦点(F8)以下程度。
1981年、タカハシ望遠鏡、天文雑誌広告が初出?
(備考) タカハシ、FC-76
http://www002.upp.so-net.ne.jp/bob-k/hosi2.5i.htm
FC-76 D
https://starbase.hatenablog.jp/entry/2018/11/13/185659
続く・・ (`・ω・´)
☆ 星の便利帳
http://www002.upp.so-net.ne.jp/bob-k/hosi.htm