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○ ATM・博物史 ☆3 ( 苗村氏+) [天文宇宙・望遠鏡カメラ全般]

○ ATM・博物史 ☆2(中村氏~木邉氏+)
https://hajimechan01.blog.ss-blog.jp/2022-05-14

・・の続きです。

木邉成麿(宣慈)氏の弟子に当たる、苗村敬夫 氏(1937-)

1960年頃から、木辺氏に従事。

1976 年頃に独立、その後、約 1000面のミラー・レンズ等
を研磨、日本の天文・望遠鏡界に多大な貢献を残しました。


西村製作所等、大口径望遠鏡の開発に携わると共に、
雑誌・書籍等、反射鏡の製作記事を多数手掛けました。

昭和時代後期(1970-1980年代)、望遠鏡・自作ムーブメント
(ATM) において、多大な貢献を残しました。


IMGP7540ms.jpg


1961年作成、NO1レンズは、
関 勉 氏の新彗星発見に、大いに貢献しました。

ある意味、日本のアマチュア天文界を変えたレンズ
と言えるでしょう。

1976年、天文ガイド5月号の広告に、以下のように
記されています。

「 苗村さんと私の出逢いは1961年秋、苗村さん
 の磨いた口径9㎝の対物レンズを受取った時
 に始まる。このNO1のサインのあるレンズ
 は、奇しくもその年の10月11日、新しい
 ホウキ星を見せてくれた・・」

まさに、夢のレンズでした。


IMGP7551ms.jpg


1979年 (昭和54年) 、大口径反射望遠鏡の自作者向けに、
誠文堂新光社から、

「本格派のための反射望遠鏡の製作」(天文ガイド編)

が刊行されています。
著者は、苗村敬夫氏等、8人が記載されています。

20cmクラスの反射(ニュートン+ドールカーカム)
光学系研磨及び赤道儀(本体+駆動部、電子回路等)etc

特筆すべきは、当時としては最先端の、自動追尾
(ロボットガイド)が載っているところでしょう。


昭和時代後期(1970-1980年代)

日本におけるATMの全盛期であり、自作の大口径・
反射望遠鏡が、全国に見られた時期です。

星祭り等でも、多くの自作望遠鏡が披露されていました。
ライト・シュミット等の、高度な光学系もありました。


しかしながら・・

令和時代になり、日本での自作望遠鏡への熱意は、
ほぼ消えてしまいました。

市販のレンズ・ミラー等を組み合わせる事を「 自作 」
と呼ぶ衰退ぶりです。


本家・アメリカの自作望遠鏡ムーブメント(ATM)
2022年現在でも、極めて隆盛です。

○ クラウディ・ナイト ATM
https://www.cloudynights.com/forum/70-atm-optics-and-diy-forum/

自作望遠鏡(ATM)関連のみで、約 23000 topix、
ここ1年間でも、約 3000 の増加です。

世界ナンバーワン国家と、衰退国の格差を感じます・・


(参考)

○ 苗村敬夫 氏(1937-)

オフィシャルサイト
http://www.eonet.ne.jp/~namurakyo/

関 勉 氏
http://comet-seki.net/MemComet_C1961T1Seki.html
http://comet-seki.net/Diary200503.html

現代の名工
https://www.gaido.jp/suteki/14723.html


(米国ATM)
https://www.pinterest.jp/pin/339247784429476021/
https://www.pinterest.jp/pin/135530270027286765/
https://www.pinterest.jp/pin/12736811437068267/



続く・・ (`・ω・´)

☆ 星の便利帳
http://hajimechan01.secret.jp/hosi.htm
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