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○= アトラス彗星 C/2019 Y4 ☆ 3 [彗星・小惑星・超新星等]

atras-2020.0327.jpg


アトラス彗星 C/2019 Y4
https://hajimechan01.blog.ss-blog.jp/2020-03-21

現在、約 8~9等級。
増光スピード、遅くなってきた模様です。
光度曲線 (光度グラフ、予測値) 改正版、を作図しました。

光度式 ( 3/10-7/24 ) m1 ≒ 7.0 + 5log△ + 10log r



低温揮発性物質の放出がスピードダウン
今後、 k ≒ 10 前後で推移すると予測されます。(H2O etc)

4月24日頃、標準等級(標準光度) m0 が決まりますが
現在のペースで、7等級 前後の見込みです。
彗星核直径、2~3km 前後。

最大等級(予測値) 0~1等級 前後。(2020.0530 頃)



3月15日頃より、短いダストテイル? が
見られるようになりました。

5月中旬、見頃の予定です。(光度、3~4等級。テイル5度位?)

撮影は、200㎜ 望遠レンズ等が良さそうです。



C/2019 Y4 - ATLAS  (2020.0325)

t 2020-May-31.014
q .252848 au
e .999236

p 177.409
n 120.568
i 45.380 deg

(備考) NASA
https://ssd.jpl.nasa.gov/sbdb.cgi



続く・・ (`・ω・´)

☆ 星の便利帳
http://www002.upp.so-net.ne.jp/bob-k/hosi.htm

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○= アトラス彗星 C/2019 Y4 ☆ 2 [彗星・小惑星・超新星等]

atlas0320-900t.jpg


アトラス彗星 C/2019 Y4、最新画像 (2020.0320)

光度、約 9 等級
中央集光、青いコマ(約 5′)
短いテイルが出ています。

光度係数 k 、やや低下してきた模様? ※



80 / 640 → 225 ㎜ (F 2.8 )  
新型・アクロマート (自作レンズ)
露出時間 30 秒、1枚 画像。 画像処理は特になし。

Snapshot 画像(RGB24-jpeg)
Gain ≒ 400 (ISO-2500 相当) 
SQM - 20.5 mag/s2 前後

○ ZWO-224
http://www.kyoei-tokyo.jp/shopdetail/000000007489/ct979/page2/order/
税込、3万円強。カラー、非冷却モデル。



※ アトラス彗星 C/2019 Y4

光度係数 k 値が減少、今後は 30 前後 →  10 (標準値)
・・に移行の様子。



続く・・ (`・ω・´)

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○= アトラス彗星 C/2019 Y4 ☆ 1 ( 速報 ) [彗星・小惑星・超新星等]

atlas-2020.0531-m4.0-k15.0b.jpg


昨年末に発見された、アトラス彗星 C/2019 Y4

その急激な光度上昇から、マイナス20等級を超える光度曲線が
各ネットにUPされていますが・・

やはり、物理学的な基礎情報を踏まえ、適切な予測が必要でしょう。



t 2020-May-31.035
q .252960 au
e .999185

p 177.404
n 120.570
i 45.382  deg

(備考) NASA
https://ssd.jpl.nasa.gov/sbdb.cgi

長周期彗星で、前回の回帰は、約 5000年前でした。
大彗星 C/1844 Y1 と同一グループの様子です。



現在、低温揮発性物質の放出が盛んで、光度係数 k が 30 前後ですが、
過去データを鑑みれば、急速に減少する可能性が大きいです。

光度係数 k は、 1.0au 以下で、 15.0 前後が適切でしょう。
標準等級 (標準光度)  m0 は、4等級位と推測されます。
(べネット、ウエスト、2006P1 マクノート 等)

アトラス彗星 C/2019 Y4   光度式 m1 = 4.0 + 5 logΔ + 15.0 log r  

(2020.0307 現在)



上記データからシミュレーションすると・・

近日点通過日、2020.0531(日曜)早朝、日の出直前にて、高度9度程
予想等級、約 マイナス5等。

正式に、標準等級 m0、光度係数 k が決定するのは、4月25日頃。
静かに期待したいと思います。



続く・・ (`・ω・´)

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○ 電視観望、極限等級テスト ☆ 2 [電子観望観測(星雲星団彗星)]

m44-900s-re.jpg


写真・極限 (限界) 等級、簡便式  ≒ 5log・fl + 4.0

一般・性能レンズ+一般性能・画像センサーの組み合わせの場合、
写真・限界等級は、焦点距離 fl(mm) に比例。
シンプルな式です。

(SQM-21 mag/s2、星像直径 20μm、素子ノイズ他、標準値)

(備考)  ○ 電視観望、極限等級テスト ☆ 1
https://hajimechan01.blog.ss-blog.jp/2020-01-25-1



より精密な、写真・極限(限界)等級を計算する際、物理的要素は・・

・背景の明るさ(mag/s2)
・焦点距離  (mm)
・星像直径  (mm)
・撮像画素特性(画素数ノイズetc)

写真・極限等級(案) 
≒ 背景輝度(mag/s2)+5log 焦点距離 -5log 星像直径 - 定数(標準 10.5)

21.0+11.5-8.5-10.5 ≒ 15.5 等級

(SQM-21 mag/s、焦点距離 200mm、星像直径 20μm、素子ノイズ他、標準値)
撮像画素特性と、星像直径の比率で、定数が決まります。 



究極性能・レンズ+究極性能・画像センサーの組み合わせの場合、
写真・限界等級は、口径に比例します。(星像直径に反比例)
簡便式と、違ってきます。

近年は、レンズ、画像センサーの性能が向上しており、以前と比較すると
口径の要素(Fの明るさ)が、重要となりつつあります。

Fの明るさは正義?

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m44-900s.jpg


(備考)
上記、計算式において・・
星像直径が、20μm → 5μm に向上した場合。

≒ 背景輝度(mag/s2)+5log 焦点距離 -5log 星像直径 - 定数(標準 25.5)

21.0+11.5-8.5-10.5 ≒ 18.5 等級
写真・極限(限界)等級は、3等級向上となります。
(レンズ性能、センサー性能が、非現実的に向上したと仮定。)



○ 写真・極限等級は、焦点距離 fl に比例。
○ 写真・極限等級は、口径に比例。

状況次第で、どちらも正しいという事になります。

現在のところは・・
写真・限界等級は、焦点距離 fl に比例が、概ね正しくなります。。



天文年鑑等に記載されている、写真・限界等級の計算式は、
星像直径の項が、2.5log となっており、物理的要因が ?です。

写真・極限等級(案2)
≒ 背景輝度(mag/s2)+5log 焦点距離 -2.5log 星像直径 - 定数(標準 21.2 ※)

21.0+11.5+4.25-21.2 ≒ 15.5 等級

※ 画像センサーの性能がより向上すれば、定数は小さくなります。



続く・・ (`・ω・´)

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○ ATM ☆ 2  特別編 (木辺成麿氏1) [望遠鏡・レンズ設計研磨]

IMGP4141s.jpg


ATM (Amateur Telescope Making)

~アマチュア天文家による、望遠鏡の自作

モノ造り大国・アメリカ。
自作望遠鏡への情熱は、2020年代、今でも素晴らしくアツい様子です。

○ クラウディ・ナイト ATM
https://www.cloudynights.com/forum/70-atm-optics-and-diy-forum/



日本でも、モノつくり大国と呼ばれた、1970~1980年代は
望遠鏡の自作が盛んでした。(自作がメジャーな存在でした)

さて、日本のアマチュア天文家による、本格的な望遠鏡の自作。
その歴史を調べると、随分と昔からの様子です。

本格的なレンズ自作(屈折望遠鏡)は、戦後になってからの様子です。



鏡面・レンズ研磨の大家、木辺成麿氏の著作、「反射望遠鏡の作り方」

書籍名は、「反射望遠鏡の作り方」 ではありますが・・

昭和25年初版( 昭和29年 改版 )においては、約10ページに及ぶ
8cmF15、アクロマートレンズの、設計+研磨、光学検査等の詳細な
情報が、余すことなく記載されています。

モノと情報が極めて少ない筈の、敗戦後・昭和20年代において、
本当に素晴らしい内容です。



当時の、8cm屈折レンズは、まさに垂涎の的の存在でした。※ 

どれだけのアマチュア天文家が、レンズ設計+研磨にトライしたのか?
興味があります。

同著の記載は、ニュートン反射の設計・研磨から始まり、カセグレン系の
設計・研磨、更には、シュミット光学系の設計・研磨にも及び、
時代を超越した、極めて貴重な文献となっています。

更には、写真用望遠鏡等にも言及されており、後の天体写真ブーム
を予測したような記述は、時代を超えた先見性を感じさせます。



IMGP4177s.jpg

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※ 戦後、昭和20年代。

極端なモノ不足の時代、8cmアクロマート屈折・赤道儀の存在は、
宝石にように輝かしいものだったと推測されます。

(昭和 30年、1955年時点でも、現在価格換算・150万円位)

恐らく、アマチュア天文家の購入はごく少なく、
大半は、理科教育振興法(昭和28年制定)における、高校~大学等の
理科教材としての購入だったと思われます。

(参考) 理科教育振興協会
https://www.japse.or.jp/rishin-hou



○ 75-80mm アクロマート屈折・赤道儀一式。

1955-1970( 高度成長期、15年間 )の価格を調べると、
物価・給与等の変動に関わらず、当時の価格で、7~8万円で推移して
います。(五藤・ニコン etc)

15年間で、初任給は 約 4倍に上昇。望遠鏡は約 1/4 値下に相当。
一般アマチュアに、手が届く価格となっています。

(備考) 人事院、国家公務員初任給変遷
https://www.jinji.go.jp/kyuuyo/kou/starting_salary.pdf



1976年、初の3枚玉アポクロマート、短焦点(F8)旧ガラス
鏡筒が、五藤から発売。

更に、1981年、短焦点(F8)フローライト鏡筒が発売され、
以後、短焦点アポクロマート時代に、大変換しました。

(備考) タカハシ、FC-76
http://www002.upp.so-net.ne.jp/bob-k/hosi2.5i.htm



続く・・ (`・ω・´)

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