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○ アマチュア 天体写真・博物史 ☆7 [天文宇宙・望遠鏡カメラ全般]

○ アマチュア 天体写真・博物史 ☆6
https://hajimechan01.blog.ss-blog.jp/2023-10-15
の続きです。

「 短焦点反射 」☆★ の流行。
その一番最初は、1969年頃から・・

「 短焦点反射+郊外への遠征撮影 」という、
現代アマチュア天体写真家(星野)の原点が始まります。


アマチュア天文愛好者の多くが成人となった、1977年。※1
短焦点反射による、星雲星団・彗星撮像が、メジャー化
を開始します。

当時、短焦点反射の(半)自動ガイドを可能にした
小型赤道儀の開発は、タカハシが一番進んでいました。

TS式 6.5cm屈折赤道儀P型
この名機が、マッチプレート対応になったのは、1977年秋。

翌 1978年には、90S 赤道儀も発売されます。

一般アマチュアは、これら市販赤道儀+自作ミラー鏡筒
(半)自動ガイドで直焦点写真に挑んでいました。


IMGP0104ms.jpg

1977年
雑誌においても、天文ガイド本誌2~4月号

星野次郎氏による、短焦点反射の設計 etc の連載は
多くの新進 ATMer にとって、貴重な情報となりました。

(1977年当時、メーカー製の小口径・短焦点ニュートン
は無く、自作する必要がありました ※2)


短焦点反射の製作、及び直焦点撮像において、
口径・F値 → 視野角、コマ収差+湾曲収差量
極限等級の計算式 +一覧表 etc

貴重なデータが満載で、当時の自作者にとって
本当にすばらしい記事でした。


3ヶ月連続の記事中には、沢山の天体観測所+撮影者の
機材等も紹介されていました。

・星野次郎 氏(29㎝)
・小島信久 氏(31㎝)
・古田俊正 氏(31㎝)
・小石川正弘氏(20㎝)
・土屋清  氏(20㎝)

etc
当時の天文少年にとって、夢のような機材。

ミラーから鏡筒本体、赤道儀、駆動システム etc
大部分が自作でした。


1977年は、コダック103aE 等の天体写真用フィルムが
メジャーになった年でもあり「 相反則不軌 」が流行?
した年でもありました。


※1 (参考)

○ アマチュア天文宇宙界、2030年 問題? ☆1
https://hajimechan01.blog.ss-blog.jp/2023-09-17

※2
小口径・短焦点ニュートン

1978年、ミザールより、10㎝F6モデルが発売。
その後、ビクセン、タカハシ etc が追従しました。



続く・・ (`・ω・´)

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