○ ATM・2022 ☆5 [望遠鏡・レンズ設計研磨]
○ ATM・2022 ☆4
https://hajimechan01.blog.ss-blog.jp/2022-02-26
・・の続きです。
研磨パッド+セリウムによる、鏡面研磨が終了すれば、
レンズの研磨は、一応完成です。
通常の手順を踏めば、1/2 λ(ラムダ)前後の精度で
仕上がっています。
○ 新型・アクロマート、第4レンズ (自作レンズ)
50/ 380mm (F 7.6)
設計データ
r1 = 185mm/8mm/BSL7 (BK7)
r2 = -165mm/0.2mm/AIR
r3 = -165mm/6mm/TIM2 (F2)
r4 = -1350mm/380mm/AIR
鮮やかな輝きの、2枚玉レンズ。
反射光が美しいです(ノン・コート)
いよいよナイフエッジテスト。胸が高まる瞬間です!
(がっかりの時もあります。)
今回は、ナイフエッジテスト前に、眼視テストも実施。
フル口径、100% では、かなり酷い星像。
セミ口径、 80% では、まあまあの星像。
負修正。
レンズ周辺部(透過波面)のUPが、キツそうです・・
新型・アクロマート、第4レンズ 50/ 380mm (F 7.6)
実測、ナイフエッジテスト画像(透過波面)
ナイフ(NTT・テレフォンカード)は、
左から右に移動しており、光は右から照らされた
状態です。
レンズ半径、25㎜ の内、周辺部 5㎜前後が、
ターンUPしている状態です。
1λ(ラムダ、波長)+ の超過と推測されます。
やや大きな負修正です。
一方、周辺部 5㎜前後より中心側は、なだらかな盆地状態です。
口径を、5㎜ 程度絞れば、そこそこ尖鋭像になります。
(口径、50 →40㎜ 前後)
1/2 λ 前後。
歪み精度等不問で、レンズ用ガラスを発注していますので・・
経年変化(一応9月末迄)を確認後、高精度研磨(1/8 λ前後)
に執り掛かる予定です。
その後、干渉計 ※1 での高精度測定の予定。
※1
レーザー干渉計。
日本国内においても、数社製造していますが、
国内トップシェアは、富士フィルムの様子です。
https://www.fujifilm.com/jp/ja/business/optical-devices/interferometer
https://www.fujifilm.com/jp/ja/business/optical-devices/interferometer/a1
解析システムは、高精度 & 美しいグラフィクです。
(球面レンズ、口径 60㎜ >)
P-V値、RMS値、鳥瞰図、等高線図、断面図 etc
の表示が可能です。
続く・・ (`・ω・´)
☆ 星の便利帳
http://hajimechan01.secret.jp/hosi.htm
https://hajimechan01.blog.ss-blog.jp/2022-02-26
・・の続きです。
研磨パッド+セリウムによる、鏡面研磨が終了すれば、
レンズの研磨は、一応完成です。
通常の手順を踏めば、1/2 λ(ラムダ)前後の精度で
仕上がっています。
○ 新型・アクロマート、第4レンズ (自作レンズ)
50/ 380mm (F 7.6)
設計データ
r1 = 185mm/8mm/BSL7 (BK7)
r2 = -165mm/0.2mm/AIR
r3 = -165mm/6mm/TIM2 (F2)
r4 = -1350mm/380mm/AIR
鮮やかな輝きの、2枚玉レンズ。
反射光が美しいです(ノン・コート)
いよいよナイフエッジテスト。胸が高まる瞬間です!
(がっかりの時もあります。)
今回は、ナイフエッジテスト前に、眼視テストも実施。
フル口径、100% では、かなり酷い星像。
セミ口径、 80% では、まあまあの星像。
負修正。
レンズ周辺部(透過波面)のUPが、キツそうです・・
新型・アクロマート、第4レンズ 50/ 380mm (F 7.6)
実測、ナイフエッジテスト画像(透過波面)
ナイフ(NTT・テレフォンカード)は、
左から右に移動しており、光は右から照らされた
状態です。
レンズ半径、25㎜ の内、周辺部 5㎜前後が、
ターンUPしている状態です。
1λ(ラムダ、波長)+ の超過と推測されます。
やや大きな負修正です。
一方、周辺部 5㎜前後より中心側は、なだらかな盆地状態です。
口径を、5㎜ 程度絞れば、そこそこ尖鋭像になります。
(口径、50 →40㎜ 前後)
1/2 λ 前後。
歪み精度等不問で、レンズ用ガラスを発注していますので・・
経年変化(一応9月末迄)を確認後、高精度研磨(1/8 λ前後)
に執り掛かる予定です。
その後、干渉計 ※1 での高精度測定の予定。
※1
レーザー干渉計。
日本国内においても、数社製造していますが、
国内トップシェアは、富士フィルムの様子です。
https://www.fujifilm.com/jp/ja/business/optical-devices/interferometer
https://www.fujifilm.com/jp/ja/business/optical-devices/interferometer/a1
解析システムは、高精度 & 美しいグラフィクです。
(球面レンズ、口径 60㎜ >)
P-V値、RMS値、鳥瞰図、等高線図、断面図 etc
の表示が可能です。
続く・・ (`・ω・´)
☆ 星の便利帳
http://hajimechan01.secret.jp/hosi.htm
○ ATM・2022 ☆4 [望遠鏡・レンズ設計研磨]
○ ATM・2022 ☆3
http://hajimechan01.livedoor.blog/archives/13066582.html
・・の続きです。
ATM (Amateur Telescope Making)※1
~アマチュア天文家による、望遠鏡の自作
日本がモノつくり大国と呼ばれた、~1980年代迄、
望遠鏡の自作が盛んでした。
しかし現在、望遠鏡を光学系から自作する天文家は、
日本においては、極少数となりました。
日本の衰退は、更に加速している感じです。
(´・ω・`) ショボーン
ATMの本場、アメリカでは、100年前から現在に至る迄、
望遠鏡の自作が盛んです。
世界一モノが溢れた国で、自作スピリットは極めて旺盛です ☆★
○ クラウディ・ナイト ATM
https://www.cloudynights.com/forum/70-atm-optics-and-diy-forum/
自作望遠鏡(ATM) 関連のみで、約 23000 topix、
ここ1年間でも、約 3000 の増加です。
さて、日本で唯一? ATM 工房にて、新型・望遠鏡レンズ自作が
進行しています。
○ 新型・アクロマート、第4レンズ (自作レンズ)
50/ 380mm (F 7.6)
設計データ
r1 = 185mm/8mm/BSL7 (BK7)
r2 = -165mm/0.2mm/AIR
r3 = -165mm/6mm/TIM2 (F2)
r4 = -1350mm/380mm/AIR
研磨方法は、ニュートン反射鏡等とほぼ同じ。
手磨きで形成していきます。
砂摺りは、4~5種類の超硬度研磨砂(カーボランダム等)
を使用して、進めて行きます。
カーボランダムは、ダイヤモンドに類似した炭化ケイ素(SiC)
モース硬度は 9/10
砂摺りが無事終了すれば、鏡面研磨。
研磨パッドの登場です。
粘着テープ付タイプを使用すれば、ハサミで丸くカットして
貼り付けるのみです。
古くからのピッチ(アスファルト+松脂等)と比較して
形成スピードが桁違いに上がりました。
鏡面研磨においては、研磨砂ではなく、セリウムの使用となります。
昔のタイプは、血糊のような色でした。
(最近のセリウムは、色味も薄い様子です。)
使用量は、1500 番砂の半分程度で、充分に磨けます。
研磨痕を生成しないよう、慎重に僅かづつ投入して磨きます。
研磨運動は、砂摺りと同様に、円を描くような動きです ※2
(備考) サイエンス・チャンネル ~光学レンズ研磨
https://www.youtube.com/watch?v=ZyYQVrVXszs
※1
ATM (Amateur Telescope Making)
の定義について、いろいろ議論されていますが・・
弊サイトでは、光学系の設計+研磨、双方を手掛けた
事例のみ、自作と明記しています。
光学設計ソフトの自作も、ATMに含みます。
即ち、光学パーツ等の組み合わせは、「 半 」自作の
カテゴリーと認識しています。
※2
昭和時代の望遠鏡、自作研磨 (レンズ・ミラー)は、前後運動が
多かった模様ですが、円運動の方が研磨スピードが上がります。
精密な修正研磨(鏡面研磨)等も、充分に対応出来ます。
なお、望遠鏡レンズ研磨もミラー研磨も、ほぼ同じ動きです。
レンズ研磨の場合、相当F値は、1~2 になる事もあり、
曲率は、かなりキツイです。
(ニュートンミラーは、F4~8前後)
ガラス研磨量も多く、より時間も掛かり煩雑です。
続く・・ (`・ω・´)
☆ 星の便利帳
http://hajimechan01.secret.jp/hosi.htm
http://hajimechan01.livedoor.blog/archives/13066582.html
・・の続きです。
ATM (Amateur Telescope Making)※1
~アマチュア天文家による、望遠鏡の自作
日本がモノつくり大国と呼ばれた、~1980年代迄、
望遠鏡の自作が盛んでした。
しかし現在、望遠鏡を光学系から自作する天文家は、
日本においては、極少数となりました。
日本の衰退は、更に加速している感じです。
(´・ω・`) ショボーン
ATMの本場、アメリカでは、100年前から現在に至る迄、
望遠鏡の自作が盛んです。
世界一モノが溢れた国で、自作スピリットは極めて旺盛です ☆★
○ クラウディ・ナイト ATM
https://www.cloudynights.com/forum/70-atm-optics-and-diy-forum/
自作望遠鏡(ATM) 関連のみで、約 23000 topix、
ここ1年間でも、約 3000 の増加です。
さて、日本で唯一? ATM 工房にて、新型・望遠鏡レンズ自作が
進行しています。
○ 新型・アクロマート、第4レンズ (自作レンズ)
50/ 380mm (F 7.6)
設計データ
r1 = 185mm/8mm/BSL7 (BK7)
r2 = -165mm/0.2mm/AIR
r3 = -165mm/6mm/TIM2 (F2)
r4 = -1350mm/380mm/AIR
研磨方法は、ニュートン反射鏡等とほぼ同じ。
手磨きで形成していきます。
砂摺りは、4~5種類の超硬度研磨砂(カーボランダム等)
を使用して、進めて行きます。
カーボランダムは、ダイヤモンドに類似した炭化ケイ素(SiC)
モース硬度は 9/10
砂摺りが無事終了すれば、鏡面研磨。
研磨パッドの登場です。
粘着テープ付タイプを使用すれば、ハサミで丸くカットして
貼り付けるのみです。
古くからのピッチ(アスファルト+松脂等)と比較して
形成スピードが桁違いに上がりました。
鏡面研磨においては、研磨砂ではなく、セリウムの使用となります。
昔のタイプは、血糊のような色でした。
(最近のセリウムは、色味も薄い様子です。)
使用量は、1500 番砂の半分程度で、充分に磨けます。
研磨痕を生成しないよう、慎重に僅かづつ投入して磨きます。
研磨運動は、砂摺りと同様に、円を描くような動きです ※2
(備考) サイエンス・チャンネル ~光学レンズ研磨
https://www.youtube.com/watch?v=ZyYQVrVXszs
※1
ATM (Amateur Telescope Making)
の定義について、いろいろ議論されていますが・・
弊サイトでは、光学系の設計+研磨、双方を手掛けた
事例のみ、自作と明記しています。
光学設計ソフトの自作も、ATMに含みます。
即ち、光学パーツ等の組み合わせは、「 半 」自作の
カテゴリーと認識しています。
※2
昭和時代の望遠鏡、自作研磨 (レンズ・ミラー)は、前後運動が
多かった模様ですが、円運動の方が研磨スピードが上がります。
精密な修正研磨(鏡面研磨)等も、充分に対応出来ます。
なお、望遠鏡レンズ研磨もミラー研磨も、ほぼ同じ動きです。
レンズ研磨の場合、相当F値は、1~2 になる事もあり、
曲率は、かなりキツイです。
(ニュートンミラーは、F4~8前後)
ガラス研磨量も多く、より時間も掛かり煩雑です。
続く・・ (`・ω・´)
☆ 星の便利帳
http://hajimechan01.secret.jp/hosi.htm