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○ 自作研磨 80/ 380mm ニュートン ☆1 [望遠鏡・レンズ設計研磨]

IMGP8500ms.jpg


昨年秋より、自作研磨 80/ 380mm ニュートン反射
製作が進行中です。


研磨の順番は

粗摺り(カーボランダム、80番)

中摺り(カーボランダム、240番)

仕上摺り(エメリー、800・1500番)

鏡面研磨(セリウム+研磨パッド)
です。


研磨運動は、円を描くような動きです。 

(備考) サイエンス・チャンネル ~光学レンズ研磨
https://www.youtube.com/watch?v=ZyYQVrVXszs

自作ミラー・手磨きの場合も、ミラーガラス、盤ガラス、
定期的に逆方向に回転させ、偏心を防ぎます。


研磨時間は、1面につき30分 ~1時間前後です。
ガラスの自重、及び体重(腕の重さ)を巧く使い、
適度な圧をかけて研磨します。

研磨は、長時間に及ぶので、体力の配分が重要です。


深さの計算式は、r -((r^2-y^2) ^ 0.5)  ☆★

80/ 380 mm 反射ミラーの場合

r = 380x2 = 760
y = 2/80 = 40
760-((760^2-40^2)^0.5) ≒ 1.05 ㎜

・・となります。


研磨そのものは、放物面への修正研磨を除き
レンズとほぼ同様の工程となります。

放物面作成迄の時間は、およそ6時間位。
レンズ研磨の、約 1/4 程度の時間で済みます。

(参考)
http://hajimechan01.livedoor.blog/archives/cat_159541.html



80mm-1019fi-900.jpg


ナイフエッジテスト(フーコーテスト) 画像診断です。

ZWO-224 + 25mm CS変換レンズでの測定写真。
やや双曲面(過修正)の状態です。

鏡面研磨では、研磨パッドを使用していますが、昔ながらの
ピッチ(アスファルト+)とは、その特性がやや違います。

パッドの場合、順摺りを続けると、自然に双曲線化(過修正)
する傾向があり、注意が必要です。



80mm-test-1019fi-excel.jpg


上記、スクリーン(ゾーン)解析(Excel)です。
理想的な放物面に、やや近いのが判明します。

中心から、30-90%を基準に解析すると、前後で最大 0.1mm
以内の焦点差異に収まっています。

(光源とカード等、独立移動式で2倍の数値です。)

波面収差は、約 1/6λ(ラムダ)前後
と推定されます。


鏡周、90-100 % ダウンとなっています。
研磨痕はやや少なくなり、そこそこ滑らかな鏡面です。

詳細を見れば、鍋底的な放物面鏡です。
中央付近は、山有り。

(30-100%、1/4λ前後) 



続く・・ (`・ω・´)  

☆ 星の便利帳
http://hajimechan01.secret.jp/hosi.htm

☆ はじめちゃん@望遠鏡工房 twi ★
https://twitter.com/hajimechan0001
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