○ アマチュア 天体写真・博物史 ☆1 [天文宇宙・望遠鏡カメラ全般]
アマチュア天体趣味等において、天体写真は必要不可欠な
分野ですが、その歴史を探ると、約 90年程前に遡ります。
昭和初期、1930 年代
日本国内初、アマチュア天体写真ムーブメント。
中心となったのは、京都大学・花山天文台、中村要氏でした。
反射望遠鏡
屈折望遠鏡
写真レンズ
天体写真
4つ全てにおいて、当時の最高レベルの作品を創り、
その技術は、後のハイ・アマチュア達に伝承されました。
〇 中村要・天体写真術(1932) 国立図書館
https://dl.ndl.go.jp/pid/1212730
高感度の写真乾板+ガイド撮影 etc
現代に通用する、高度な天体写真撮影の体系でした。
その後、30年弱、アマチュア天体写真ムーブメントは
ほぼ消滅してしまいました。
中村要氏の逝去後、太平洋戦争+戦後の混乱の影響が、
極めて大きかった様子です。
アマチュア天体写真界の復興は、およそ1960年代 ※1
戦後の高度成長が加速してきた頃
アマチュア天体写真も、急速に増えました。
戦後1950年代迄は、彗星捜索家・本田実氏 etc
数少ない人のみ知る事の出来る、特別な世界でした。
関勉氏・彗星ガイドブック等に、その戦後の黎明期
の様子が記述されています。
1960年代前半、福岡の星野次郎氏 ※2
らの作品が残されています。
戦後初の天体写真ブームとなったのは、1965年
天文ガイド創刊+イケヤ・セキ彗星の出現でした。
続く・・ (`・ω・´)
※1
戦後・アマチュア天体写真の歴史
概略区分
1960-1964 → 黎明期、星野次郎氏等の活躍。白黒乾板中心。
1965-1969 → 第1次・天体写真ブーム、天文ガイド創刊。35mmカメラ。
1970-1974 → 第2次・天体写真ブーム、藤井旭氏登場。カラー撮像。
1975-1983 → 撮像用望遠鏡&カメラレンズ進化、フィルム進化。
1984-1989 → 天体写真ビックバン、フィルム&望遠鏡革命 etc。
※2
1965年、天文ガイド創設においても、星野氏が大きく関わった
模様です。
熊本県民天文台・会報(1997.10)において・・
アマチュアを代表する、望遠鏡・研究家の宮本幸男氏(熊本)が、
星野氏の福岡の自宅を訪ねた際に、天文ガイドの初代編集長から、
天文ファンを増やす為に、35mmカメラによる天体写真
の普及に携わった等のエピソードが残されています。
○ 熊本県民天文台 ( 1997.10 )
http://www.kcao.jp/hosikuzu/hosikuzu.html
☆ 星の便利帳
http://hajimechan01.secret.jp/hosi.htm
☆ はじめちゃん@望遠鏡工房 twi ★
https://twitter.com/hajimechan0001
コメント 0