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○ 研究開発費の推移 etc ☆1 [科学技術等全般]

● 科学技術立国の衰退、1980~ ☆1
https://hajimechan01.blog.ss-blog.jp/2021-06-05

・・の続きです。

昭和時代(1970-1980年代)日本は、科学技術立国と呼ばれていました。

科学技術の衰退は、当然に経済・GDPの低下となります。
1995 → 2020 世界シェアの予測値は1/3程度。激減です。

国民の平均的な科学技術リテラシー(基礎的素養)も低下しました。


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科学技術を支える要因は・・

理工系教育の充実(高校・大学)

理工系研究の充実(大学院)~研究開発費 etc

理工系企業内研究の充実 ~研究開発費 etc

が必要です。
即ち、研究開発費の多寡が、競争力に大きく影響します。

なお、大学等と企業を比較すると、企業の研究開発費は
大学等比7~8倍となっています。


日本の研究開発費(企業+大学 etc)は、約 20兆円弱

世界第3位は、一応キープしていますが・・
2000年基準の伸び率(実質額)、約 1.3 倍
米国1.5、英国1.4、そして中国 10.8

欧米諸国との差は、僅かに開いた程度ですが、
中国との比較では、歴然とした差となっています。

2021年現在は、中国が、世界最大の研究開発費を計上して
いると思われます。

(参考) ○ 科学技術・学術政策研究所
https://www.nistep.go.jp/sti_indicator/2020/RM295_00.html
https://www.nistep.go.jp/sti_indicator/2020/RM295_11.html


日本の研究開発費(企業)の対GDPは、意外にも欧米諸国、
中国を上回っていますが、その研究がGDPに直結していない
とも分析されます。

なお、日本企業の研究開発費は、トヨタ自動車が不動の1TOP
年間1兆円超と、世界的に見ても破格の金額となっています。

その他、キヤノン、日立、大手製薬 etc が
第2グループを形成しています。

(備考) 日刊工業新聞
https://www.nikkan.co.jp/articles/view/00567679


大学の研究開発費の伸び率は、欧米・中国に大きく差をつけられ
つつあります。

特定の大学等への、研究開発費の集中も目につくようになりました。
反面、地方国立大等の予算は、年々減少している傾向です。

即ち、理系教育・研究の危機です。


続く・・ (`・ω・´)

☆ 星の便利帳
http://hajimechan01.secret.jp/hosi.htm
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