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○ シン・天体写真論 ? ☆1 [天文宇宙・望遠鏡カメラ全般]

○ 天体写真・ガイドライン(案) ☆1~2
https://hajimechan01.blog.ss-blog.jp/2020-05-08
https://hajimechan01.blog.ss-blog.jp/2020-05-15

・・の続きです。


そもそも、「 写真 」 の定義とは何か?

その他の「 画像 」と、どのように区分するのか?

過剰なデジタル処理 ※1 が普及し始めて、既に四半世紀
(25年)経過したにも関わらず、なかなか議論・提言等が
現れない状況が続きました。

そもそも、非現実的・非科学的な画像が、これ程まで
世の中に溢れたのか?

撮影者の深層心理から、分析するのが早道かも?
・・な感じです。


天体写真(画像)に関しても、2つに大別 ※2 
されるでしょう。即ち、

・自然科学写真( 学術研究写真・記録写真 etc )
・エンタメ画像( コラージュ・合成写真画像 etc )
etc

学術研究写真においては、限りなく100%に近い純度、
即ち、自然科学的(物理的)再現性が必要です。

アマチュア天文家の記録写真も、それに近いものが必要です。


そこに恣意的な情報が混じると、やはり拙いと思われます。
即ち「コピペ」、AI etc の特殊画像処理です。

科学的根拠 ( Scientific evidence ) が明瞭か否か。
科学的再現性を、定量的に提示出来るか? etc
~ 撮影時間、その他物理的データ等。

これらが重要と考えます。


tentaisyashin-kimetu.jpg


鬼滅の刃、柱会議の有名なひとコマのコラです。

サイエンス派(煉獄さん) VS エンタメ派(宇髄さん)
どちらも正しい? が故に、やはり棲み分けが必要でしょう。


・自然科学 写真 
・エンタメ 画像

そもそも、目的から違います。

自然科学(サイエンス)写真は、事実の記録が最優先です。
人の欲求は、基本介在しません。

エンタメ写真は、自己承認欲求の発現であり、
他人の賞賛 ≒ 自己満足、が最優先です。

更に、雑誌や営利ブログ等は、収入にも結びつけ
なければなりません。

地味な写真は、アクセス等にも大きく響きます。


「 写真 」 の定義とは何か?  ☆★

即ち、物理的な再現性を志向したモノ、です。
 
不完全なRGB素子、1枚写真は、真からやや遠いとはいえ
それでも出来るだけ「 真 」 に近づけたいという意思は
尊重されるべきでしょう。

~ 自然現象の記録。

具体的には、fits. 1枚.file (無処理) が、最適と思われます。



月刊・星ナビ 2022.02、103p

・・において、以下の問題提起が為されています。

tentaisyashin-ron.jpg


> ☆ 星景写真は「 カメラとレンズ、構図を変えない 」ことが
> 大前提です。その前提を守ったとしても、露出や撮影時刻
> の異なる複数のコマをレイヤーを分けて別処理するとコ
> ラージュに近くなり「 狭義の写真 」 からは遠さがります。
> (中略)
> そこで、「 狭義の写真 」の範疇で撮影されたものを「 星景
> 写真 」 露出(シャッター速度・ISO感度など )を変えた
> り、時間差のある複数の画像を合成するなどの 手法を用い
> たものを「 星景画像 」と定義してはどうかと考えました。

https://twitter.com/Hoshinavi


ようやく、現在のカオス状態の天体写真(画像)コンテスト
の正常化? の道筋が見えてきた感じです。


そもそも、大多数の撮影者は、「 自然現象の記録 」など
眼中に無く、フォトコン主催者がカテゴリー別に
選考するのが、正しい道筋と思われます。

○ 観測・記録写真 部門 
○ 自由画像処理  部門

キチンと「 区別 」する事が、未来の自然科学 etc
に対する、正しい道筋、責任と思われます。


※1
 
過剰なデジタル処理の代表、「 超解像処理 」

逆畳み込み積分等は、その逆算において、再現性は
低下します。即ち、擬模様等の発生です。

AI処理等の、作成者の思念に委ねるモノも同様です。

推定補間(スムージング)etc
1枚画像データの、本質的な解像度向上は困難です。

(備考) デジカメ Watch
https://dc.watch.impress.co.jp/docs/news/354991.html


現状、一部の 短時間ライブスタック(加算平均)等の、
基礎的な解析処理のみが、物理的な再現性を有して
いると思われます。
(sharp cap 3.0 + fits . etc)

(備考) 
〇日本天文学会 ・天文学辞典
https://astro-dic.jp/limiting-magnitude/


※2

>2つに大別

サイエンス部門、ファンタジー部門
ノンフィクション部門、フィクション部門
記録部門、自己表現部門

1発撮り写真部門、その他合成画像部門

・・いろいろな定義、区分が考えられます。



続く・・ (`・ω・´)

☆ 星の便利帳
http://hajimechan01.secret.jp/hosi.htm
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