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○ 公開天文台の未来 ☆4 [天文宇宙・望遠鏡カメラ全般]

○ 公開天文台の未来 ☆3
https://hajimechan01.blog.ss-blog.jp/2021-09-04

・・の続きです。

理想的な公開天文台、その要件を考察すると、

1・星空の条件が良い(SQM21<)
2・近隣都市からのアプローチが良い。
3・良く見える望遠鏡等、広いラインナップ。 ※1
4・開放的な観望視野。
5・美しい自然環境。
etc ※1

・・が挙げられます。


IMGP0500ms.jpg

上写真、

清和高原天文台(熊本)
http://astroseiwa.com/

SQM 21.5 前後の素晴らしい星空

熊本市内から、車で1時間強の場所にあり、
利便性はまあまあです。


苗村鏡ニュートン50cm は素晴らしくシャープです。
(良い気流 seeing 待ち)

スライディングルーフにより、開放的な視野。
大勢の人の体温による気流悪化も少なく、大口径の性能
を引き出す事が可能です。

周辺が芝生の公園になっており、より良い気流が
期待出来ます。

据付の大口径双眼鏡(12cm)も用意されています。


seiwa-500.png


日本全国、口径1メーター超の公開天文台が溢れていますが
シャープな星像(可視)の結像は、極めて困難です。※2
良気流 seeing 待ちのストレスが大きくなります。

高精度50cm鏡は、可視光線域で、ほぼベストの選択です。


サブ望遠鏡、サブ双眼鏡の存在も重要です。
順番待ちの間、満天の星空を楽しむのは、手持ち双眼鏡が良好です。

広視野・高品質の双眼鏡が望まれます。


_________________________________________________________


※1
付随環境、即ち、望遠鏡以外の施設(書籍映像等)
飲食宿泊等も大事です。

また、システム全体を巧く稼動させるのは人的環境であり、
即ち、優秀な運営スタッフの確保が重要です。


※2
1メーター超の口径
本来の理由は、近赤外観測 etc の為です。

波長2μm の場合、可視光( 緑 0.5μm)比、1/4 の解像度と
なります。また大型赤外線カメラ等は、熱カブリ防止の為の冷却
装置で重量級になりがちで、堅牢な接眼部が不可欠です。

故に、1メーターの口径となります。



続く・・ (`・ω・´)

☆ 星の便利帳
http://hajimechan01.secret.jp/hosi.htm

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